再生エネルギーを使って!!

水面下でとんでもないことが進んでいます。再生エネルギーの推進を進めてきた民間の努力を全て台無し(*)にして、原発の使用(再稼働)を促進しようとする動きです。

 

固定価格買い取り制度(FIT)は小規模事業者や個人が太陽や風力などでつくる電力を安定的に買い取ることを大手電力会社に義務付ける。再生可能エネルギーの普及策として世界中で採用されており、日本でも震災の次の年、2012年夏から導入しています。

 

しかしながら九州電力はこの固定価格買い取り制度を反故にし、買い取りを中断し始めました。東北、北海道、四国もこれに追随し、東京電力も検討に入ったとの報道がなされている嘆かわしい現状です。

 

原子力規制委員会は川内原発を新規制基準へ適合していると判断を下したものの安全性については否定。「リスクがゼロとは申し上げていない」との田中俊一委員長の記者会見での発言はもしも事故が起きたとしても自分たちの責任ではない、と言っているも同然です。(**)

 

このような状況で現在唯一リスクが確認されていない再生可能エネルギーを拒否するというのは日本人の品位が疑われる行為であるとしか思えません。

 

もはや企業倫理の存在しない電力会社に社会インフラである送電線を使用する権利はありません。会社所有物と主張するのであれば、個人宅のコンセントの使用料金を持ち主である個人に電力会社が支払うように制度改正を行っていただきたい。

 

同時に自治体自身が送電線網を構築する必要に迫られていると考えます。是非、原発を既に持つ自治体には原発から得られる利権の奴隷となっている現状から脱却し、再生エネルギーを使える道を作ってほしいと考える。

 

*:2014年10月2日報道:買い取り停止説明

**:2014年9月25日報道:川内原発新基準適合田中委員長インタビュー