汚染地帯の比較

汚染地帯がどの程度の拡がりを持つかは重要な情報です。図は福島とチェルノブイリ双方における、同一縮尺での汚染地帯の拡がりの比較です。

 この図ではその地に住むと年間どの程度の被ばくをするかを元に汚染地帯を色分けしています。チェルノブイリでは法律(チェルノブイリ法)で汚染度により居住禁止区域移住必要区域移住権利区域に地域を分けています。

 日本には同様の法律は存在せず、全て住人の意思、すなわち経済力に任せるかの様な対応をしています。しかも、日本の図は元々あったとされる放射線量を差し引いた数値での発表数値ですから実際の影響範囲はどこまでなのか国民は知らされていないのが、現状なのです。

 さらに、地図はなぜか北海道は常に表示されず、西日本も同様に表示されていないのです。下の図はこの部分も含まれた図です。

Teppei J. Yasunari et. al. Proc Natl Acad Sci U S A. 2011 Dec 6;108(49):19530-4. doi: 10.1073/pnas.1112058108. Epub 2011 Nov 14. Cesium-137 deposition and contamination of Japanese soils due to the Fukushima nuclear accident