高濃度のセシウム濃度?「今更なぜ?」核反応再燃か??

2014年10月14日に「観測井戸でのセシウム濃度が過去最大となった。」との報道が出ました。

「今更なぜ?」「また、何か事故が起こった?」等と思われた方が大多数かと思います。が、これは凍土遮水壁が原因と強く考えられます。

凍土遮水壁への意見書.doc
Microsoft Word 26.0 KB

遮水壁が報道された(2014年6月2日)ときに原告団が復興省に提出(2014年6月10日)した意見書です。

 

この中で話している②が原因と考えられる事象です。要するに水の中に上下が開放されている容器を入れた状態ですから水位変化により中の汚染水が、よりダイナミックに入れ替わる事になります。しかもこの事象は大雨が降るたびに繰り返し発生するものと考えるのが論理的です。

 

東電内の汚染水は結果的に低減される事になり、廃炉作業環境は改善されますが、周辺海域の汚染はこれまで以上に最悪を極める事となります。

 

是正措置は遮水壁の開放か、遮水壁で囲んだエリアの密閉化(上蓋を被せて地下水の変動を止める役割を担わせる)しかありません。が、意見書にも目を通さなかった政府が原因の解明が出来るとは到底考えられません。

 

ですので、再度の核反応を伴う大きな事故として心胆さむからしめる事象としてではなく、新たな汚染が広がる前触れとして周辺住民には再度の避難をされた方が賢明であると私は考えます。